まいにちチェルシー

イングランド・プレミアリーグに所属するチェルシー(CHELSEA FC)の試合の感想と分析

プレミアリーグ第28節 vs トッテナム

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プレミアリーグ第28節 vs トッテナム・ホットスパー
2019.2.27 29:00 スタンフォードブリッジ

 

 

 

1. 試合結果と感想

 

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よく勝った!
パスのテンポが速く、球際での競り合いも激しくて非常に見ごたえのある試合だった。
ボールがほとんど外に出ないあっという間の90分。
お互いにチャンスをほとんど作れなかったものの、数少ない決定機をものにしたチェルシーが白星をあげた。
しばらくは下位チームとの戦いが続くので、これをきっかけにCL出場権内に浮上して欲しいものである。

  

2. フォーメーション

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フォーメーション

ベンチメンバー

 1 ケパ・アリサバラガ
 27 クリステンセン
 8 バークリー
 12 ロフタス・チーク(後半32分 コヴァチッチと交代)
 20 ハドソン・オドイ
 22 ウィリアン(後半15分 アザールと交代)
 18 ジルー(後半39分 イグアインと交代)

 

渦中のケパはベンチスタート。要するにお仕置きである。
どうでもいいけど9、10、11が前線に並ぶとカッコイイよね。

 

3. 試合データ

 

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チェルシー)  ヒートマップ  (トッテナム

 

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チェルシー) 平均ポジション (トッテナム
4. 分析

 

 データからもわかるように、互角の戦いだった。
お互いが相手の良いところをつぶし合った感じ。
2点差が生まれたのはチェルシーの運の良さと、トッテナムのシステム変更によるもの。
以下で詳しく述べよう。

まず、最初の20分はチェルシーが優勢だった。ポゼッションでも6割を支配し、イグアインのシュートがポストに当たるなど、アウェーチームのゴールを脅かした。
トッテナムは好調のソン・フンミンがことごとく潰され、エースのハリー・ケインにもうまくボールが収まらない。
チェルシーの得点も時間の問題かと思われたが、ポチェッティーノも黙っていない。システムを4-2-3-1から中盤をダイヤモンド型にした4ー4-2へとシフト。結果としてこれがハマり、状況を一気に逆転させた。

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トッテナムのフォーメーション変化

 対応策を見いだせないチェルシーは中盤をトッテナムに支配される。ポゼッションは完全にスパーズ。ウィンクスのシュートがバーに当たり、あわや失点。
冷や汗をかきながらも前半をなんとか守り切り、後半戦へ。
サッリの指示があったのだろう。チェルシーの守備は打って変わって落ち着きを取り戻す。そもそも中盤のタレントはチェルシーが上である。ウィンクスとか放っておいても怖くねえし
そして真ん中に人数をかけるとサイドが空くよねということで先制点が生まれる。
以下は中央で敵を引きつけたアザールが右サイドにサイドチェンジしたときの場面だ。

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サイドでの数的優位

 この時点でチェルシーの右サイドで

アスピリクエタ + ペドロ vs デイビス

2対1の状況である。左インサイドハーフエリクセンアスピリクエタにプレッシャーすらを与えられていない。
確かにチェルシーのSBは単独での突破は得意でないので、そこまで警戒する必要はないのかもしれない。アスピリクエタは的確な判断と守備能力が売りの選手だし、M・アロンソもクロスさえ上げさせなければ良いだろう。
だからといって放置しても良い訳じゃない。出し手がフリーだと決定的なパスを出される。
結果的にデイビスはフリーで持ち上がるアスピリクエタに気を取られ、ペドロに裏を取られてしまう。CBを一人かわしたペドロはもうGKと1対1だ。
このようにしてチェルシーの先制点は生まれた。前半からシステムを変更し“プランB”を実行したトッテナムの自爆ともいえるだろう。
スパーズからすればデレ・アリの負傷離脱が悔やまれる。彼がいたらカンテのスピードに全くついていけなかったエリクセンインサイドハーフで使うことはなかったかもしれない。

 

2点目もトッテナムの自爆。
ディフェンスラインの裏に出たボールをトリッピアーがバックパス。これがロリスの通過しそのままゴールへ。
もはや笑うしかない。プロでもあんなミスをするんだなあ。
トリッピアーがちらっとウィリアンの位置を確認した瞬間と、ロリスの飛び出しがドンピシャで被ってしまった。うーん、単純にワロタ。

 

トッテナムプレミアリーグ2連敗。
「優勝は不可能」とポチェッティーノ監督。潔くて惚れちゃう。

 

次節はフラムと対戦。またロンドンダービーかよ。